目次
共有 (令和02年12月問10)
【問10】
不動産の共有に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。
- 共有物の各共有者の持分が不明な場合、持分は平等と推定される。
- 各共有者は、他の共有者の同意を得なければ、共有物に変更を加えることができない。
- 共有物の保存行為については、各共有者が単独ですることができる。
- 共有者の一人が死亡して相続人がないときは、その持分は国庫に帰属する。
正解
不動産の共有に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。
4
1・・・正しい
共有物の各共有者の持分が不明な場合、「持分は平等」と推定されます。
2・・・正しい
共有物に対する変更行為(例えば、共有している建物を増築する行為)をするためには、共有者全員の同意が必要です。
3・・・正しい
共有物に対する保存行為(例えば、共有している建物の修理)は、各共有者が単独で行うことができます。他の共有者の同意は不要です。
4・・・誤り
本肢は「国庫に帰属」が誤りです。正しくは「他の共有者に帰属」です。共有者の1人が死亡して相続人がいないときは、その持分は他の共有者に帰属します。